カテゴリ:ギターについて( 93 )

先日、何度かギターを購入している梅田の三木楽器にギターを見に行った。
ここはナンバにないレアなアコースティックギターが多く販売されているし、
Martinの在庫の多さは特筆すべきものがある。
この日も、ヘリンボーンの実物1943年のD28も698万円で売られていた。

しかし、私にとって驚いたのはやはりYAMAHAのLL100Dである。
中学生の時からYAMAHAのギターを使っていて、当時のフォークの世界では
名だたるアーティストがヤマハを使っていたからだ。
私の大好きだった長渕剛もL53やCWE58を使っていたので、YAMAHAの
カスタムは常に憧れの対象であった。

1987年、ヤマハは100周年を迎え、LL-100Dを限定20本で発売した。
同じ年にエレアコがCWEから今に続くAPXに変わりその最初のロット(APX-10S)を
購入したのでよく覚えているのだ。

元々、LLには最高峰の55Dがあり、金額は55Dが55万円という感じだったので、
100Dは100万円かと思ったら、150万円という絶望的な金額であったと記憶してる。
30年前に高校生にとって150万円は、どれほどの金額だったか??
今なら1000万円?もっとかもしれない。実物を見たこともなかったし20本しかないし
おいそれと展示できるほどでもないからだ。

その頃のカタログを今でも置いてあった。
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メキシコアワビ貝が嫌味なほどにおごられており、バブル前夜の日本を象徴する派手さである。
とにかく、バックが2枚のハカランダというのがすごい!L51以来かもしれない!
LL53もLL55も3枚板のハカランダであるが、LL100Dは2枚であった。

さて、その実物を30年を経た現在に目の当たりにするとは思わなかった。
これは三木楽器のサイトからである。
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実際に見ないと美しさはわからないが、これは当時ヤマハが行っていた、
ハンドメイド(特注)を全部合わせたような仕様になっている。
ハンドメイドを全部注文するとおそらくこの100Dのようにすることはできる。
つい最近まで、ハンドメイド受注していたヤハマは最近は中断しているようである。

サイドにもMartin D45のようにアバロンが入っている。
特注でエレアコ仕様にもなっている。
まぁ、ヤマハではこれ以上は出来ない仕様である。

あ~あ、弾いてみたかったなぁ~~。
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(右)
今日は数年ぶりに寝かしておいたMARTIN '96 D45 DX CFMの弦を張ろうと思いつきました。
このギターはスノフレイクインレイのいわゆるオリジナルプリウォーD45のコピーで
1996年にMartin社が出した記念モデルであります。
TOPはシトカスプルース、サイドバックはハカランダのメキシコアワビ貝の装飾が
ボディーだけでなくネックやヘッドまで回っていて豪華なモデルです。
新品では300万円だったそうですが、僕は2006年に中古で買いました。

(左)
一昨年購入した私のバースデーイヤー1971年式のD45です。
なんと長渕剛氏がナイティナインのごちですで弾いた本物です!!
TOPはドイツ松でサイドバックは東インド産のローズウッドになっております。
1970にMartin社はそれまで使っていたブラジル産のローズウッドの枯渇から
東インド産のローズウッドに使用材料を変えました。1971年はそんなMartin社の
初期のローズD45でございます。最近では1974年までのドイツ松のTOP板を持つ
D45の高騰は目を見張るばかりでございます。

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(右)
2000年前後のMartin社のハカランダは写真のような少し赤い板目のものが多いです。
柾目のものもありますが、当然同じ確率で入っているので柾目が好きな人はそっちを
選び板目が残る形になっていると思います。この後に出されたD45GEのハカランダは
おそらく別に保管してあったハカでちょっと材料が違うように思います。

(左)
1971年頃のローズは本当にきれいなこれ以上にない柾目でございます。
当時Martin社はブラジルローズの代替えとしてこんなキレイなローズを使っていたんですね。

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使われているアヴァロン(メイキシコアワビ貝)も少々違います。
1971年の方が白っぽい貝で施工方法も手作り感が多いです。
最近のアヴァロンは青っぽいですね。このどちらのアヴァロンもソリッドと思います。

糸巻きはMARTIN '96 D45 DX CFMはオープン型です。一方1971はグローバーの
オーソドックスな人気のオイルが入っているものです。


この2本のギターですが、全く違います。
MARTIN '96 D45 DX CFMは低音がとても出るギターです。
まるでグランドピアノのような重厚な音です。ネック幅も昔の広い方なので大きな手の
私には弾きやすいです。
MARTIN '71 D45のほうは軽い音です。もちろん46年経ち、材が枯れてるのかもしれません。
ドイツ松(ジャーマンスプルース)の奏でる煌びやかさがあります。


この2本を持つことはきっとアコースティックギターファンにとっては有意義なものであると思います。
私も出来る限り大事に所有し弾いていきたいと思っています。
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アコースティックギターの中古サイトを見ていると稀にMartin D45の1968年と1969年の出モノがある。
金額的には400万円から上は1000万円近くまでいく珍しいギターである。

元々1933年から1942年まで91本作られたD45がオリジナルD45と言われて1000万円はする
アコースティックの王様としたら、1968-69は再製造されて2016年の現在まで続くD45の中でも
ハカランダという木を使っている最後の2年間の273本であり、既に何本残っているかわからない
レアなギターである。

ちなみに私が持っている1971年のD45はすでにハカランダでなはくローズウッドなので200万円
には届かない金額まで下がる。

こうやって1968-69のD45が出るたびに全てのギターを売って追い金して買おうかとも考えるが、
やはりどうやっても手が出せないし出ない。
探している人はたくさんいるので、じきに売れるだろうが、いつも歯痒い気持ちでいっぱいである・・。
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このギターを購入して約1年経ちました。
私の生まれ年である1971年製のしかもMartin D45である。
さらに、この個体は長渕剛がTVで弾いたものと言うので余計に思いが大きなギターである。

あれから中古ギターサイトを見ているが、そもそもの生産台数が少ないD45なので
古くなるほど残っている個体も少なくなるのである。

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この表をみると、1971年には105本しか作られていないので、おそらく世界中探しても
なかなか見つからないと想像できる。

1年近く弾いてまず、僕と同い年の45歳で十分に中年なので私の体と同じように
木も固まっているのである。なので、湿度の高い時期や乾燥している時期、
気温の高い時期、気温の低い時期、どこをとってもほとんど木が動きません。
弦高を1弦12フレットで2.2mm程度にしているのが、ほぼ変わりません。

新しいギターや木が動く個体では簡単に弦高が1mm近く高くなります。
測定するとほとんどがTOP板がフリッジによって持ち上げられて膨らむのであります。
それと同時に、ネックが曲がったり、ひどい場合は起きてきます。

このMartinD45はほぼ動かないギターであるが、もっと古い1949年製のMartin 0-18は
比較的動くギターである。


それと音の変化であるが、おそらく交換してもらったナットが馴染んできて特に1,2弦が
しっとりとするようになった。低さがギリギリでこれ以上低くなるとビビリの原因になるだろう。
音の大きさは、それほどではないが本当にきれいな音が鳴るギターである。


おそらくもうこれ以上成長はしないだろうが、今後フレット交換する時に、全体的に
リフレッシュしてやろうと思っている。
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YAMAHA CWE-58というギターをずっと探しているのですが、
やっと見つけたと思ってショップに質問のメール入れた瞬間にHOLDがかかってました。

そら、1980年代のAPXに続く伝説のエレアコのしかもフラッグシップだから、欲しい人はたくさんいる。
しかし、写真でみるとどうも状態は良くないようだ。
実際ショップで見たら分かるが、ネットだけで買うのはどうかと思い、質問した直後にHOLDになってました。

このギター本当にカッコいいんですよね~~。
SOLDになるまではまだ可能性があるか??
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Martin D-45(1971)を購入して半年以上経った。
さすがに私のバースイヤーだけあって初老を迎えているのか梅雨時期の
湿度が高い中でも木はほとんど動いていない。

若いギターだと、冬の乾燥している時期と夏の湿潤している時期とでは
弦高が1mmちかく変わる個体もある。
音色も、大きく変わるのであるが、このD45は年間通して同じような音である。

私が購入するまでどこかで眠っていたのだろうか、あまり鳴らなかったが、
最近はようやく鳴ってきたように感じる。
それでも、YAMAHA LL55Dと比べるとかなり静かである。

さて、この手のギターはなかなか値段の上下がない。
Martin D45のジャーマンTOPと言われる1970~1974の個体は、ほぼ150万~180万で推移。
同様のTOPでバックがハカランダの1968-69の個体は状態が良ければ700万、普通でも400万は
下らない。

結局、何回売り買いしようとも販売価格は上記のようで不思議な現象である。
例えば買う時は150万とすると売るときは7掛けの105万、そしてまたショップが150万である。
儲けは45万円。車のように価格が下がらないのがビンテージギターのいいところ。
ショップも売って買って繰り返すと儲けが増えるということだ。

私もショップの術中にはまらないように何とか所持しようと思っているが、やはり売ってしまう。
ギターショップはなかなかいい仕事だなぁ~と思う毎日である!
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ギターの弾きやすさは何も12フレットの弦高だけで決まるわけではない。
ネックの順反りでも5フレット前後が弾き難くなるし、ナットの溝の切り込みや
ナット自体の高さにも弾きやすさは大きく左右される。

私の持っているギターでも、ナットの高さで1フレットの弾きやすさが全然違う。
差し金を当てて図ってみると、僅かな違いであるが見て取れる。

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この写真はそれぞれ6弦のの1フレットと5フレットの弦高である。
Martin o-18とMorris W-150はそれぞれ5フレットの弦高が1.2mm前後で
1フレットはo-18が0.5mm以下、W-150も0.6mmくらいだろうか。

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しかしMartin D-45は5フレットで1.7mm、1フレットで0.9mmくらいの高さになっている。
この微妙な高さの違いが指に効いてくるのである。

あまり低くなるとビビリの原因になるが、不思議とo-18は全くビビラない。
こんな感じで調整出来れば同じ感覚で弾けるのであるが・・・・。
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昨年放送された「あめトーク」を見ただろうか?
長渕剛芸人と言う事で、長渕剛が好きな芸人がおのおのに語るのである。

私も中学からの長渕ファンなのでその番組をみた。
私の場合は2001年以降にムキムキMANになってからはやや遠ざっているのですが、
逆に1994年までは全アルバムを発売日に購入してコンサートに向けて暗記したほどであった。

長渕が好きと言う事でギターを弾ける芸人さんが多かった。
私も同じように中学3年からギターを始めた口だ。

その中で、フットボールアワーの後藤氏はSTAY DREAMの衣装で出てきて、
ギターも中では触れられていなかったがYAMAHA LA-58と言う最高級ギターであった。

そしてもう一本ヘッドがシングルになった黒い長渕モデルを購入したと言って持ってきていた。
「このヘッドがAPXとちょっと違うところがミソやねん」みたいの事を言っていて、私もずっと
探しているので、大きく頷いた瞬間でもあった。

多くの長渕ファンはHungryから使っている長渕Hungryモデル(裏に鶏の絵が書いてある)は
APXだと思っているかもしないが、実はあれはその前のCWEであることを知らない。

私がギターを始めたときにYAMAHAはLシリーズからLLシリーズに移行する時期だった。
通常のモデルがLからLLになった時にエレアコもCWEからAPXに変わったのだった。
ただ、LからLLに変わってもギターシルエットは変わらなかったが、CWEからAPXにかわった
エレアコは極わずかに意匠が変わっている。
私はCWEが欲しかったが結局、新型のAPXの大阪1台目を購入したのだった。

ただ、フォークの大御所はCWE-58と言うCWE最上級の機種を使っており、
そのカッコよさに憧れた人は多いと思います。

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ちなみにこれはこの後継機のAPX、わずかな違いがわかるだろうか?
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マテリアルも違っていて、CWE58は40万円(30年前に40マン!!)にも関わらず、ALL単板に
対してAPX50は50万円するのに裏はラミネートである。

そう考えても、CWE58は非常に値打ちがある!!
しかし、もうほとんどいい状態のものが残っていない!!

もし、市場に出たら最高の状態なら50万円、普通に弾けて40万円、くらいと思う。
私は30万円なら買いたいと思うが、いいものはでてこんやろなぁ~~。
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フォークギターのヘッド。
それぞれのヘッドにもアイディンティティがある。
YAMAHAはV字になっていてメキシコアワビ貝のバイディングがある。
そしてLLシリーズの最高峰である事をしめす「L」が真ん中に書いてある。

MARTINは通常もでるではD45でさえもアワビ貝の装飾はない。
MARTINと書かれているだけで十分である。あこがれの縦文字マーチンである!

MORRISのW150は基本的にMARTINのコピーなのでほぼ同じであるが、
中途半端にメキシコ貝の装飾がある。

使用木材はそれぞれのサイドバックに準じているように思う。
ヤマハとモーリスはハカランダでマーチンはインドローズのようだ。

昔はヤマハ一辺倒だったが、最近はMARTINが好きだ。
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購入したW-150ですが、調べてみるといろいろ面白いことが分かりました。

昨日のBLOGでこのギターの音が「まろやか」な音だと書きました。
実は、私もS.Yairiの308というハカランダ単板のギターを弾く機会があって
その音に似ていると思っておりました。

昨日追記したように、S.yairiは1978年ごろよりフォークギターの低迷によりモーリスの
ギターを作っていたことがあるらしく、W-80(定価80000円以上)以上のギターの一部を
OEM製作していたと実際に作っていた人の記述を読みました。


そうなると、Morrisでありながらスプリッツは矢入貞夫さんの作ったS.Yairiのそれを
そのまま注入しているのではないでしょうか??
S.yairiはK.Yairiとよく比べられますが、K.Yairiは革新的で常に新しい変わった形の
ギターを追い求め、S.YairiはまさにMartinの純粋なコピーを突き詰めて行ったと思われます。

W-150も言わばMartin D45のコピーであり、S.YairiのYD-308(バックが3ピースであるが)と
同じような音の性質を持っていると思われるのです。


36年前にフォークギターの売れ行きが悪くなってきた頃の遠い遠い昔の話。
そんなW150を弾いていると、Morrisのヘッドプレートを持ったS.Yairiのギターで
時代に翻弄された、「あの頃」の音がするように思えるのでありました。
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