カテゴリ:ギターメンテナンス( 36 )

今年5月に予約をしたギターのリペアーでしたが、11月になって順番がやってきて
ギターを送ると、約2週間でリペアーを終え戻ってきました。
ネックの状況を変えたかったですが、店主いわく、「リセットの必要はなく、前のリペアーマンが
適正な処置をしている」との事で、ネック状況と弾きやすさの向上は主に、リフレットと
ナット・サドルの再製作で調整を行う事にしました。

そもそも、元々1971年のネック幅は狭い方の42.9mmです。これがD45GEや戦前モデルの
リバイバル品であれば45mmとなって、手の大きな男性には弾きやすいのです。
それが3mm狭いだけでナットの弦の切込み幅が窮屈になり、特に2弦の1フレット辺りを
押さえた時にどうしてもミュート気味になってしまうのです。
それを、出来る限り広げた特製ナットを作ってもらいました。それでいて、決して弦落ちしない
絶妙の調整です。それと、1フレット以降のフレットの高さを上手く合わせて、軽い力で
弦を押さえられるようにすると、音の一つ一つがより生きてきます。

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前のナットと作ってもらった特製オフセットナットの違いです。
弦間が全く違います。

この状態で弦を張ると2mm切っていました。

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それでいて、サドルの高さもこれだけ残っています。
12フレットはナット・サドル間のちょうど半分の位置にあるので、サドルを1mm削ると
12フレット上では0.5mm下がる計算です。

それと、ペグも長年の間で動きにくくなっていたところを、分解掃除してもらいました。
これで、ピカピカです。

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チューニングには電子メーターを使い、ペグは直接触りません。
ペグに指の油が着くと、色あせが歪になるのです。

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サドルの2弦部分の接地を1mm下げているので、オンチにはなりません。


後は、アバロン貝の全体的なリペアーです。
Martinのビンテージのアバロン貝(メキシコアワビ貝)はその装飾の抑えの塗料が
どんどん剥がれてきます。それをヒビンテージの風味を損なえずに修繕していきます。

最後に軽くパフ掛けをして仕上がります。

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元々を知っているので、かなりきれいにパフ掛かっています。
1日経って、ネック具合を見てみると、12フレット上での弦高は2.1mmです、

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おそらく、ネックを触っていないので、この程度で落ち着くと思われます。
そして弾いてみると、軽い力でしっかりと全部の弦を押さえられます。
簡単なようで、これが一番難しいセッティングだと思います。

ちなみに、私の送った時のダンボールが薄かったので、専用のダンボールで
送ってくれました。「高級ギター取り扱い厳重注意」と印刷されています。
今後、この2重の分厚いダンボールで送れるので安心です。

リフレットをして、同い年の1971年生まれのギターを今後も大事にしていこうと思います。

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自分の持っているMartin D-45(1971)のリペアーを
出したのですが、着々と作業が進められているようです。

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まずは、フレット交換からのようです。
このギターおそらく、前のオーナーがネックをリセットしていますが、
そのときにリフレットしたっきりフレットは換えてないと思うのです。
ネック状態を調整するためにフレットを整えて、ナットを作成し長く弾いても
疲れないギターに仕上げてもらいます。

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この後、エボニー(黒檀)の指板を磨いてフレットを打ち込みました。
ここから、フレットの頭を揃える作業に入るのかな?といった感じです。

さて、この後続く作業も楽しみですね!!




ギターの調整は本当に難しいですね。
ナットの幅と溝の高さと1フレットの具合で大きく変わります。
今回はそんなところを大きくリペアーし最初からやりなおしていただきました。
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先日、アコースティックギターのリペアーの予約から半年過ぎたけど
まだ連絡ないから、来年になるかな~と書いたら、それを見たかのように
連絡が来て、昨日ギターを送りました。

私と同い年のギターでやはりこの辺りで人間ドッグではなくギタードッグに
入れてやり悪い所は全部直してやろうと考えております。

ネックリセット、リフレット、それに伴いナットの弦の間隔を広げてもらう。
バイディング、アバロンの修繕等色々と考えております。

ギターは弾きやすさで、好みが分かれてきます。
もちろん音色も大事ですが、ずっと弾いても疲れないギターが結局は良いギターです。

3か月後くらいになるのか?リフレッシュして戻ってきてほしいです。
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このギターは2006年に買ったのですが、その後何年か弾き、ロングサドルの
状態が悪くなったらいけないのでここ数年は弦を張らずに湿度調整した部屋で
永遠の眠りについていたのでした。

ところが、ひょんなことから弦を張って弾いてみたくなり、メンテとともにやってみました。

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ロングサドルの調整はこのようにサドルが付いたまま上をサンドペーパーで削るらしいです。
ほんの少しだけ、削ってみました。(0.3mmほど)

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その後はフレットを磨きます。長く置いておくとフレットはくすんできます。
そこで、金属磨きで磨くとピカピカに元通りです!!

指板ガードを取り付けて丁寧に磨いてゆきます。
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そしてオレンジオイルで指板をしっとりと潤いを与えます。
黒檀で出来た指板がこれで、ピカピカになります。

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そして弦を張って終わりですが、この手の指板を持つギターはフレット交換が割高です。
アヴァロン装飾を指板上に施しているとフレットを抜く時に余計な手間が必要らしいです。

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それにしても美しいギターです。
先日購入した、カポ(Thalia 24K Gold Finish with Dragon Abalone Inlay)も
実にしっくりと馴染んでおります。

このギターは1996年のマーチン社の何周年かを記念して作られたモデルで、
ハカランダモデルとローズウッドモデルが存在します。
ハカの方はロングサドルでオリジナルD45と同じ数の91本が世界中に売られたらしいです。
ローズモデルは普通のショートサドルでアヴァロン装飾もネックサイドにはありません。

10年ほど前まではこのD45 DX CFMはよく中古で見かけたのですが、ここ数年は見たことがありません。
Martin社も最近はハカランダモデルを出さずにマダガスカルローズやココボロを使った
ニューハカランダ的なモデルを量産しています。なので、ハカランダモデルのD45の
現存個数も減っていきオーナーが手放さないのだと思っております。

特にD45 GEはほぼ見なくなりました。アディロン+ハカランダのD45は今後少なくなるので
是非お手元に置いておいた方がいいと勝手に思っております。
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私自身3台目に購入したギター(1991年購入)のGibson J-160Eですが、
ALL合板なので非常に強く、木が全く動かないギターである。
既に購入後24年経つが弦高は3.0mmとずっと一緒だった。

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ギターの弾き易さは一般的に弦高だと言われているが、実際にはそれだけではない。
1フレット側のナットの切り込み次第で押さえやすさが変わるし、フレットの浮きがあれば
ビビリの原因になって弾いていても面白くない。
そう言った意味ではこのギターは3.0mmでも弾く安くいいギターであった。

実は先日このギターを売ってしまおうかと考えたが、24年間、4組ほどの友人の結婚式でも
弾いた経緯もあり売ってもしれているので残しておくことにした。

そこで、サドルを象牙に変えて弦高2.0mmに調整してやろうと考えて、
自分で測定し注文した。

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一般的に12Fはそのギターの弦長の真ん中のでサドルを2.0mm下げれば12F上では1.0mm下がる
事になる。あとは出来てからサンドペーパーで削って微調整である。

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これだけ大きさが違います。

新しい象牙はピッチ調整してあります。
ブリッジに装着するとこれだけ違います。
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これでまた弦を張り、チューニングするとしっかりと2.0mmになりました。
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弾いてみると確かに弾き易い!ビビリもなく最高です。

ちなみにこのサドルは3800円で作ってもらいました。
本象牙でなかなかリーズナブルです!!
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今日は久々にコイツをメンテしました!!
弦を外して指板を掃除しました!そしてOILを塗って出来上がりです。

このまま何日か置いてTOP板の膨らみを緩和させようと思います!!
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今日はギターをチューニング。
このギターは1996年製のYAMAHA LL-55Dというギター。
YAMAHAのフォークギターに興味がある人であれば誰でも知っているギターだと思います。
表の板が今はもうほとんど使われていない最高級えぞ松単板と言います。
さらにサイドと裏の板はこれまたワシントン条約で規制されているハカランダ単板と言います。

このギター昨年、YAMAHAの浜松工場でフレットの総打ち換えとネックの調整、塗装の調整、
サドル・ナットの作成と3ヶ月かけてリフレッシュしました。

最近になってちょっとバランスが悪くなったように思えたのでナットとサドルを調整しました。
これでまたクリアーな音になったと思います。

アコースティックギターは生き物ですのでやはり適度な調整が必要ですね!

それにしてもiPhoneのエキサイトブログアプリは便利だ!
このブログはiPhone4で写真を撮りそのまま更新しています。
今までのようにメールで送って更新ではなくそのままアプリで完結出来るのが素晴らしい~~!
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このところの雨続きにより室内の湿度が潤っていました!
今年は4月まで寒くて空気も乾燥していました。室内の湿度も加湿器を外せばすぐに30%近くになる
ほどで、加湿器を炊いて50%以下にならないように注意していました。

最近ようやく、50%を越えてこれで加湿器とも一旦、お別れ出来そうです。

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やはり乾燥するとクラックが心配になってきます!
特に潤った部屋から急に乾燥した部屋、あるいは窓を開けて乾燥した冷たい風が入ってくると
クラックが入るようです。

「そんな簡単にクラックなんか入る?」と疑問の方もいると思いますが、実際に中古ギターを見ると
なんとクラックの多いことでしょうか!

もちろん、クラックが入ってもパッチ等でしっかりと修理すれば音質は変わらないですが、
大事なギターに割れが入るとちょっと残念な気分になりますね!

ということで、ようやく安心できる季節になりました!
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さて、LL-55Dですがメンテ後一週間経っての感想です。
弦高は当初の希望通り12F上で2.5mmをキープしています。
1~5Fの演奏性も非常に高く、本当に弾きやすくなりました。弦がおそらくヤマハのカスタムタイトゲージを
張っていると思うのですが、僕にとってちょっと太い感じがします!
僕はいつもエリクサーのカスタムライトか、Exライトなので音の響きも違うのかもしれません。

それと、前記のようにナットとサドルを換えて、ネック&塗装も触っていますのでやはり音がかなり
硬くなっています。この辺はまだまだ時間がかかりそうです。


このギターと同じ傾向の音がなるMorris M151というギターがあるのですが、コイツはまた夢のような
音が鳴ります!高音はキンキンで低音はMartinのように深いです。

そして更にその上にあるのがやはりMartin D-45 CFM-Dxです。
購入して約3年で最近はバカ鳴りしてきました!やっと本領を発揮です!!
このギターの低音は普通ではないです。深いし甘いです!今度、音をアップできたらと思います!
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先日、まだLL-55Dのメンテが終わらないと書いた瞬間に、なんと電話があり「出来上がったので
取りに来てほしい」と言う事になりました!!

修理金額は見積もり通りの金額でした。
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期間的には、最初は1か月程度と言っていたのですが、実際は11月中旬に持って行き2月1日に
完成の電話がありましたので実質的に2ヶ月半かかったということになります。

まぁ、生まれ故郷のYAMAHA工房で年越しが出来てLL-55Dも嬉しかったに違いないと思うのです!

さて、今回のメインのフレットの全交換は47250円です。
ちなみにこの金額は決して高くない金額です!うちの近くのギター工房に聞くと50000円と言っていましたし
もう一つのお店も50000円と言っていたので逆にちょっと安い部類に入ります。

一般的にフレット交換金額は指板の装飾に左右されると思います。
ツリーオブライフのようなフレットにまたがってインレイがある場合は70000円以上と考えたほうがいいでしょう。

さて、YAMAHA工房でYAMAHAの純正フレットに打ち換えられてピカピカになりました!
1996年から14年経ってフレットがまっさらです!
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それと、次にネック&塗装等の全体調整ですが、26250円と言う金額になりました!
当然サドルとナットを作り変える訳ですがその金額は3150円です!今回はこの3150円の中に
ピックガードの張り替え料金も入っているのでメチャクチャ安いと思いませんか?

通常ナット1つ作るのが3000円くらいしますのでYAMAHAの金額は納得できる金額だと思います!

長年の使用により6弦側が順ゾりになる「軽微なネジレ」が発生していたので、フレット交換と同時に
ネックも完璧に調整してもらいました。6弦12フレット上で2.5mmになるように注文しましたが
全く2.5mmに仕上がっており演奏性は抜群です。

ネックのネジレも完璧に治っておりさすがYAMAHAのカスタム工房の仕事だと思いました。

塗装の調整ですが、おそらく全体的にコンパウンドをかけた程度だと思いますが、全体的に一皮むけたように
ピカピカになっています!塗装の処理は難しくそのまま音質の変化につながりますのでその辺は
カスタム工房にお任せいたしました。何しろヤマハカスタムギターを作っている工房なので、その辺は
間違いないと思いました!

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今回の修理&メンテの総額は76650円です。
今、新品でYAMAHAのハカランダを買おうと思えば選択はLL-86かオーダーメイドしかありません。
どちらにしても150万円前後になるかと思います。

僕のLL-55DもTOP最高級えぞ松単板、BACK最高級ハカランダ単板と言う事で今作れば同じような
金額になると思います・・・・。80000円ほどのメンテは仕方ないですね!

最後に・・・・、
弾いてみてやっぱり、音質はそれほど変わっていません!
このLL-55Dは70年代~80年代のフォークのLPから聴こえて来たグターの音色そのものの音が鳴ります。
今回のメンテでさらに長く使って行こうと決心いたしました!!

う~ん、LL-55D・・・・・・、やっぱりいいなぁ~~!
YAMAHAのカスタムギターをお持ちの方!!是非思い切ってYAMAHAカスタム工房にメンテの出してみませんか!!
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