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1996 MARTIN D45 DX CFM 張弦

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このギターは2006年に買ったのですが、その後何年か弾き、ロングサドルの
状態が悪くなったらいけないのでここ数年は弦を張らずに湿度調整した部屋で
永遠の眠りについていたのでした。

ところが、ひょんなことから弦を張って弾いてみたくなり、メンテとともにやってみました。

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ロングサドルの調整はこのようにサドルが付いたまま上をサンドペーパーで削るらしいです。
ほんの少しだけ、削ってみました。(0.3mmほど)

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その後はフレットを磨きます。長く置いておくとフレットはくすんできます。
そこで、金属磨きで磨くとピカピカに元通りです!!

指板ガードを取り付けて丁寧に磨いてゆきます。
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そしてオレンジオイルで指板をしっとりと潤いを与えます。
黒檀で出来た指板がこれで、ピカピカになります。

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そして弦を張って終わりですが、この手の指板を持つギターはフレット交換が割高です。
アヴァロン装飾を指板上に施しているとフレットを抜く時に余計な手間が必要らしいです。

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それにしても美しいギターです。
先日購入した、カポ(Thalia 24K Gold Finish with Dragon Abalone Inlay)も
実にしっくりと馴染んでおります。

このギターは1996年のマーチン社の何周年かを記念して作られたモデルで、
ハカランダモデルとローズウッドモデルが存在します。
ハカの方はロングサドルでオリジナルD45と同じ数の91本が世界中に売られたらしいです。
ローズモデルは普通のショートサドルでアヴァロン装飾もネックサイドにはありません。

10年ほど前まではこのD45 DX CFMはよく中古で見かけたのですが、ここ数年は見たことがありません。
Martin社も最近はハカランダモデルを出さずにマダガスカルローズやココボロを使った
ニューハカランダ的なモデルを量産しています。なので、ハカランダモデルのD45の
現存個数も減っていきオーナーが手放さないのだと思っております。

特にD45 GEはほぼ見なくなりました。アディロン+ハカランダのD45は今後少なくなるので
是非お手元に置いておいた方がいいと勝手に思っております。