MARTIN D-28 (1967)
これはフォークギターの中では世界一有名なMARTIN D28であります。
1931年に製造が始まりました。1934年からは今の形で造り続けております。
この頃のギターのバックサイドはほとんどマホガニーかハカランダで出来ています。
MARTIN社でも1969年まではハカランダ(ブラジリアンローズウッド)が使われていましたが
材の調達が難しくなったために東インド産のローズウッド(紫檀)に変更されました。
それからというもの、このハカランダを使ったギターは高騰し始めました。
正確には2000年になって更に高騰した感じがします。
しかし、現在のハカランダ(ブラジリアンローズ)は本柾目のものがほとんどなく板目が多く
なっています。
さて、この1967年のD28ですが完璧な柾目です。MARTIN社も1950年代までは
当たり前のように柾目のハカランダを使っていましたが1960年代後半にもなると、
柾目はどんどんなくなり板目のものも出てきました。そんな時代背景でハカ末期型で
このような柾目は珍しいかもしれません。
今年で40年経っていますがサイドのハカも素晴らしくいい色をしています。
やはり新品もいいですが時代を経て味を出しているこの頃のギターも本当にいいですね。