ついにMARTIN o-18(1949)ネックリセット完了
入院していたMARTIN o-18('49)が3ヶ月ぶりに我が手に戻ってきた。
当初は1ヶ月ほどの予定でしたが、なにしろお願いしていたのが有名なルシアーの方でして
多忙と言うこともあり時間がかかったみたいです。
早速、ショップに取りに行きましたが、びっくりしました!
予想以上の出来です!
まず、最初に出すときに僕が書いた図面がこれ
このギターは前にも書きましたが約50年の間にいろんな人の手を渡りいろんなリペアーを
受けています。クラック修理、オーバースプレー、おそらくネックリセットもしているはずです。
ネック接合部とサウンドホールの上の指盤のズレとかを見ればなんとなく分かります。
それでも、ネックが起きてきてついにサドルを削れないところまで来たから、ブリッジも
多少削ってるふうなところがあります。
さて、12フレットの弦高を2.5mmが目標でしたが、実際は・・・・・
ジャスト2.0mmのようです。
そして5フレット6弦は・・・・・・
ジャスト1.0mmです。
今までの僕の常識では12フレットで2.0mmになるとよほどネックの仕込み角をきっちり
しないと高確率で1・2弦の1~5フレットくらいでビビりが発生するのです。
しかし今回はそれは皆無です。さすがです!技術の高さを物語ってます。
指盤から真っ直ぐ定規を持ってきた高さがここです!
元起きしてる状態ではこの定規がブリッジのところに当たるのですが、今回は
サドルのところまで来ています。おそらくこの真っ直ぐのところ付近が元々のブリッジ高かも
しれません。
そして、サドル高は
かなりの余裕があります。音も張りが出ました!!
そして弾いてみて本当に別の楽器のようになりました。
元々、低音はそんなには太くないのですが十分すぎるボリュームになりました。
サドルの残り高さの余裕は心の余裕になります。
そして今回は本当に素晴らしいリペアーをしていただいた事に心から感謝いたします。