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ブラリジアンローズブリッジ&指板

僕が現在所有するギター11本の中でブラジリアンローズウッド(BR)製のブリッジと指板を
持ったものが2器あります。ひとつはMORRIS M151RG、もうひとつはMARTIN o-18。

しかしこの両器には全く違う理由でBR製のブリッジ&指板がつかわれているのである。

まず、MORRIS M151RG(L)であるが、
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このギターはまず、一昨年にMORRISを退社されて横山さんのギターであります。
しかも151と言うのはブラジリアンモデルでMと言うのはD-TYPE,Rはバック材が
ラウンドしていて低音重視って事、GはジャーマンTOP、Lはラティスブレージングを表している

このギターは横山さんのこだわりの塊だと思う。
まずTOPはジャーマンAAA、サイドバックは良質のブラジリアンローズ、ラティスブレージング
、アバロンは極力使わずにTOPのバイディングにD41TYPEで入っている。
ペグは510のつまみはエボニー。そして何よりギター全体をウッディな雰囲気に、それも
ブラウン系にするために、バイディングもトラモクメイプル、よってブリッジ&指板もBRに
なるのである。言わば、作者の強いこだわりがこのギター全体に散りばめてあるのです。

しかもこのギターの音はYAMAHAとMARTINのいいこと取りである。
MARTINの低音、YAMAHAの高音を見事に取り入れた横山マジックである。
ナット幅も44mmとやや太くその分、音も分厚くなっている。最高の逸品であります。


次に、MARTIN o-18でありますが、
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このギターは何度かBLOGに出ている1949年製のギターであります。
このギターのブリッジ&指板にもブラジリアンローズが使われています。
しかし、これは単にその時の仕様となります。ブラジリアンがまだ豊富にあった時に
現在の東インド産ローズと同じように使われていた事なだけである。
要するに当時でも上位機種の28系や45系にはエボニーが使われていた。
おそらく当時はブラジリアンの方が格下であったのだろう。
今でも、低価格のギターの指板がインドローズ使用のものが結構あります。
おそらく、そんな感じで使われていたのであろう。


全く、違った意味を込めて使用されたブラジリアン、歴史的な事を考えれば意外と
趣き深いものであります。